退位礼正殿の儀

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・ 本日17時より始まった退位礼正殿の儀を拝見し、 一抹の寂しさを抱いたのは、恐らく私だけではないと思います。  敗戦後の日本において、象徴天皇とは如何なるものかをご自身に厳しく問い続け、忠恕の精神のもと国民に寄り添い尊み、世界の平和のために国際親善のご公務を積極的に務められ、まさに全身全霊で、今日のこの日までお務めくださったのだと思います。  個人的には幼い頃より、母方祖母の影響がありました。祖母の部屋で一緒にテレビを観ていたときのこと。テレビに映し出された天皇皇后両陛下を観て、「おばあちゃんは、美智子様が好きなんや。この方を見ていると、おばあちゃんも頑張ろうと励まされるんや。」と、ぽつりと思いを聞かせてくれたことを覚えています。 悲惨な戦争体験を経て、移りゆく時代のなかで、民間から初めて皇室へお嫁に行かれた美智子様のお姿に重ねながら、逆境に耐える自身を奮い立たせてきたのかも知れません。 美智子様は、従来の皇室の教育方針とは異なり、ご自身の元で子育てをなさったり、文化活動にも積極的であったり(美智子様ご推薦の絵本は持っています)、内助の功としてのお振る舞いに至っても、私も祖母と同様、尊敬の念を抱くようになりました。  お伊勢参りをするようになったのも、そんな祖母の影響です。 お伊勢様の天照大神様は、海と、山と、川のあいだにいらっしゃる自然の神様です。我々は自然の懐で恩恵を受けているということに感謝し、気付かせていただけるのです。 お参りすることで、天皇様がいかに多くのご公務をなさっているかを知りました。収穫を感謝する神嘗祭など、毎年多くの行事を通して、我々の代わりに自然の恵みに感謝と祈りをお伝えしてくださっていたのです。  お二人の存在は平時には感じられなくても、多くの人々が心に傷を負った時にこそ、その存在は大きなものでした。 大災害発生時、部屋でひとり震えていた私も、あのテレビから流れた穏やかであたたかなお声と、〝希望を失わず〟という言葉に、どれだけ救われたか知れません。誰かに常に見守られていることを肌で感じることが出来ました。  自身、よく思うのですが、誰かを思い案じ、誰かに頼られ、誰かの罪を背負うことだけでも、自らを激しく消耗するものです。他者に対して真心と思いやりを持ち続けることは、よほどの信念と強さがなければ出来ることではありません。 私は何よりそのことに、ただただ畏敬の念を禁じ得ないのです。 真心と思いやりが連鎖すれば、戦争のない時代が築かれるのだと、ひとつの道筋を見せていただいた気がするのです。  本日、ご公務を終えられたそのお姿は凛と美しく、清々しささえ感じました。まさに、エンペラーに相応しい方だと思いました。その方に見守られていたことを、誇りに思いました。 皇居 宮殿 松の間を去る一礼の後、僅かの間、天皇陛下の無言の声が聴こえた気がしました。 〝あとのこの国を頼みます〟と、世界中の人々へお伝えになられたような気がして、この胸に響き込み上げるものがありました。   ただ、感謝申し上げたいです。 新しい時代に、しっかりと引き継いでいけますように。 どうかお二人の穏やかな日々が紡がれますように。   #退位礼正殿の儀 #平成 #令和 #忠恕

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