手塚治虫記念館

ここは、大人がひとりで引き篭もる場所なのだ。時間の許す限り哲学(本質を洞察することで問題を解き明かすための考え方を見出す営み)と向き合うことができる。

今回の20分短編映画『オサムとムサシ』に涙し、『手塚治虫 大いに語る』の画面にしがみついて、「天才かて人間、醜さが影となり光を生むこと」に安堵する。
幼い頃から、「摘んだらお花が可哀想。ゴミを捨てたら地球の生き物みんなが困る」などと自然の中で育てられ、宝塚歌劇に憧れて歌と芝居の道を選んだ私としては手塚治虫さんを他人とは思えず、ここに来るといつも自身の原点に立ち返れるような気がする。おまけに700円の入場料で手塚漫画読み放題ときたもんだ……内緒にしたい。

不思議と毎度、哲学を〝教えてくださる宝塚の父〟と、〝いつも語り合わせてくださる東京の父〟のコラボのタイミングに当たる。

私はまったくもってファザコンである。